「恋人の嫌なところ」というトピを発見。お互い好き合っている関係で相手に抱くマイナスの感情をどう処理するのが普通なのだろう、と気になっているトピ主さん。本当に! どんなに好きでも、尊敬していても、マイナスの感情は顔を出してしまうものですよね。レスには、嫌なところは直さず別れる、という意見が圧倒的。確かに、結婚ならいざ知らず、恋人同士の段階では伝えないかもしれないですね。下手なことを言って嫌われたら嫌だし。伝えたら伝えたで、悶々(もんもん)と後悔するんだよなぁ、と、遠い目で思い出しました。

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 私が学生時代にどうしても嫌だったのは、マナーに関すること。当時はドライブデートが定番。ETCもまだ普及しておらず、料金所で係員の方に現金を払うのが一般的だったのですが、その「料金所のおじさん」に感じが悪い人! 絶対に嫌でした。今でも、店員さんや駅員さんにぞんざいに接する人は苦手です。

 遠い目ついでに、もうひとつ。学生時代、素敵な人がいました。長身でさわやかなルックス、いつも友人に囲まれて笑っているようなスポーツマン。まるで少女漫画のモテ男の実写版、でした。その彼と、初めて二人きりでお茶を飲むチャンスが到来。舞い上がる私。ガトーショコラを注文した彼は、一口ごとに、フォークの背で、ガトーショコラを親の仇(かたき)のごとく押しつぶしてから口に運ぶのです。無残に、粘土と化していくケーキ。作った方への敬意や感謝、共に過ごす人への配慮が見えない食べ方がショックで……。こげ茶色に塗りつぶされていく白いお皿を見ているうちに、全てがバラ色に見えていた世界が色あせていきました。ギャップ萌(も)えならぬギャップ冷め!? ガトーショコラだけに、ほろ苦い思い出です。 

杉上佐智枝(すぎうえ・さちえ) 日本テレビアナウンサー。1978年、東京都生まれ。「キユーピー3分クッキング」土曜、「ミヤネ屋」ニュースコーナーなどを担当。2児の母、絵本専門士。