小さな子どもがいると「大人好みのインテリア」は夢のまた夢になりますね。私も妊娠中までは、好きな家具に囲まれた「家が一番の癒やしだなあ」と思っていましたが、今や見る影もありません。お気に入りのソファやテーブルに貼られたシール、落書きされた冷蔵庫、リビングに散らばるおもちゃは踏むと痛いのなんの……。

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 いくらかわいい子どものものと思っても、ストレスがたまるのは仕方ない、大人だって人間ですもの。自分好みではない空間にいるのはいらつくし、視界がごちゃごちゃすると疲れてしまいます(子どもにとっては良い刺激なのでしょう)。

 そんな気持ちと全く同じトピ「ミニマリスト思考の育児ストレス」がありました。トピ主はなるべく物を持たずに過ごす「ミニマリスト」だそう。こりゃ私よりもストレスフルでしょう。アドバイスとして「子ども部屋を作ってそこだけ散らかってもOKにしては」とありましたが、部屋を一つ作るって難しいもんです。

 しかしこのストレス、「実際に散らかっていること」に加え、「子ども優先なのが当たり前。ストレスを感じてしまう自分が大人としてダメなのでは」という気持ちも一因だと思います。

 なので、私は「ストレス感じるよね」と認め、聖域を作ることにしました。自分の部屋だけは自分の好きな世界観を死守! 部屋がない場合は自分のスペースを死守! としています。

 そういえば、子どもの頃からよく小説や漫画の世界の妄想をしていましたが、あれは疲れたとき、誰からも攻撃されない聖域に逃げていたんだなあと思うのです。そして今もその聖域は必要。現実に疲れたら大好きな物語へ、妄想へ。戦い続けるのも疲れますしね。一休み一休み。

犬山紙子(いぬやま・かみこ) エッセイスト、タレント。1981年、大阪府生まれ。2011年、ブログをまとめた著書「負け美女」でデビュー。雑誌やテレビなどで活躍中。17年1月に長女を出産した。