成人式、桜、五輪を見せてあげたい

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 子供のころに発症した病気が進行し、医師から余命半年を宣告されたというトピ主の「パズル」さんが、掲示板「発言小町」に「19歳、余命宣告されました。これから…」というトピを投稿したのは今年の6月。「誕生日は(来年の)3月だからもう来ないし、ひとつの目標だった成人の日も迎えられない。年も越せない。桜も見れない。オリンピックも見れない。楽しみにしてたんだけどな」と、余命宣告に絶望し悲観する「パズル」さんの投稿に、300件以上のエールが寄せられました。

 「パズル」さんはまだ19歳の女性。命が残り少ないことを受け止めるには、まだ若すぎます。絶望のどん底に突き落とされる思いをどれほどしたことでしょう。「死を目前にしたらいろんなことを悟るのかなって思ってたけど、そんなことないですね。今何をすべきなんだろう。身構えることなく今まで通りで何もしなくていいのかな。後悔しないかな。本当にもう終わりなのかな」(「パズル」さん)と、受け入れられず、戸惑いを隠せません。

 その反面、「こんな体なのにまだ生きたいなんて欲深いですよね。それでも明日になれば病気を治す薬が出来るかもしれないって毎日本気で思ってるんです。まだ生きて病気治して楽しいこといっぱいして普通に生活したいです」と、葛藤しつつも、生への希望も捨てずに前向きなコメントもつづっています。

 「私のおじいちゃんは、70代に余命宣告を受けましたが、99歳と11か月!まで何と自宅で元気で過ごしました」(「ホラーウーマン」さん)や、「私の夫は、難病で余命75日と言われました。30代の時です。……が、11年たちまして現在ぴんぴんしています。「別に特効薬が出たわけでも、完治したわけでもありませんが、病が止まっています。治らなくても、これでいいのです。病と共存共栄で一生を過ごすよ、と夫は言っています」(「かきまき」さん)のように、「余命宣告はあてにならない」「(余命宣告されても)長生きしている人はいっぱいいますよ」「希望を捨てないで!」など、家族や身近な人々の体験談と重ね合わせ、エールを送りました。

一日でも長く生きて

 また、「最近小町では読む専門なのですが、どうしてもパズルさんをはげましたくて、あきらめてほしくなくて出てきました。私の子供と同じような年頃のあなた。トピ読んでから涙が止まりませんでした。一日でも長く生きてほしい。余命宣告から何か月も何年も生きた方々の話も聞いたことがあります。どうか生きる意志を強く持って下さい! 顔も知らない間柄だけど心から応援し祈ってます。オリンピック見ようね!」「奇跡を信じて、どうか生きる希望を持ってほしい」と、「パズル」さんを勇気づけたいと、普段は書き込みをしないという人からのコメントも多く見られました。

 「パズル」さんは、「みなさん優しいです。見ず知らずの私のために、祈ってくれる、応援してくれる、温かい言葉をかけてくれる、楽しませようとしてくれる。本当に優しいです」と感謝の気持ちを表しました。

 「体は弱いし病気にもなったけど、人には恵まれています。家族も周りの人達もここのみなさんも優しくて温かい。いつも守られています。私は幸せ者ですね。すてきな人達に囲まれてる。恵まれすぎてます。秋の桜初めて知りました。見てみたい。新しい目標です。みなさんの日常、桜のお話聞かせてください。私はすごく狭い世界で生きてきたので、きっと知らないことだらけです。広い世界のこと教えてください。全てにお返事はできないけど、ちゃんと読んでます。みなさんからの気持ち、心で感じています」と、前向きなコメントを残してくれました。

 そして、ユーザーのアドバイスもあり、7月には成人式の前倒しで振り袖を着て、家族写真を撮影したとうれしい報告がありました。

 「たくさんの人におめでとうと言ってもらえてうれしかったです。でもまだ20歳じゃないから少し後ろめたいです。ちゃんと20歳になって言われたいですね。感謝の気持ちもちゃんと口で伝えられました。みなさんのおかげで夢がひとつかないました。ありがとうございます」と、書き込みへお礼の言葉を述べました。

 ところが、10月1に「長い間書けなくてごめんなさい。ただの風邪だったのに悪化してしまいました。また読みます。短くなると思うけどまた書きます」を最後に投稿が途絶えており、その後もこのトピを見守り続ける皆さんが「パズル」さんの体調を安じています。

 来春の桜が咲くのを楽しみに。そして夏の東京五輪も、その次のパリ五輪も見られますように……奇跡を信じて。(文、メディア局編集部・遠山留美)

【紹介したトピ】

19歳、余命宣告されました。これから…